会員の皆さま
当総会が発足した2001年時は、『痴呆』と言っていましたが、その後『認知症』に変更され、『埼玉県認知症高齢者グループホーム・小規模多機能協議会』が現在の名称です。
発足して、今年で9年目を迎えます。
発足のきっかけは、介護保険制度導入による規制緩和での『質の確保』への不安でした。 私自身、NPOで制度導入以前からグループホームを運営しており、認知症を抱えた方々へのサポートは、家族支援を含めた高度な技術が必要であると考え、当時の埼玉県介護保険課課長様に相談にいきました。県の後押しによって、協議会を発足したい旨を伝えたところ、快くお引き受け下さり、協議会設立に至りました。その後、小規模多機能型居宅介護もグループホームと共に協議会の仲間になっていただきました。
全国で1万ヶ所以上、埼玉県でも300か所を超えるグループホームが設立され、予想を超えるスピードで数が増えています。地域密着型サービスになるなど、制度の変更や新たに義務化された事など多々あり、事業所は悩みを抱えています。協議会は、スタッフケアをもっと把握し、その事を会員同士が共有し、社会に向けて発信していこうと思います。
昨年12月からのアンケート調査は、多くの現場から生の声が多く寄せられました。その結果をまとめ、厚生労働省・埼玉県などに読んでもらい、来年の介護保険改正に活かして欲しいと会員の思いを伝えてきました。
益々厳しい社会情勢の中で、協議会会員同士の連携を図り、よりよいサービスを目指していきたいと思います。
埼玉県認知症グループホーム・小規模多機能協議会
会長 西村美智代